極限の英単語を使った例
今回は極限の英単語 Vol. 1を使って実際にPSS用の問題集を作ってみよう。こちらが極限の英単語 Vol.1だ。
可愛らしい表紙にもかかわらず、中の単語レベルの高さはかなり強烈だ。(とはいってもネイティブにとってはごく普通の単語ばかりなのだが)
準備
事前準備として前回の「事前準備と環境」および「テストの元になる辞書テキストを用意する」の部分を終わらせておくものとする。具体的には以下の通りだが、詳しくは前回のエントリーを参照いただきたい。
- Windows上でPython3.xのインストールを行いパスを通す
- 英辞郎の内容をテキストとして書き出す(eijiro.txt)
- 英辞郎のテキストと同じフォルダに、問題作成用スクリプト(read_wordlist.py)をコピーしておく
- P-Study SystemとPC用キンドルをインストールする
ハイライトした単語のエクスポート
まずは、覚えたい単語をハイライトしていく。
次にノートの表示を選び、エクスポートする
適当な名前("ultimate13000.html"など)をつけて、英辞郎テキスト及びクイズ作成スクリプト("read_wordlist.py")と同じフォルダに保存する。
htmlをブラウザで開けばこのようになっているはずだ
クイズ用CSVファイルの作成
まずクイズのデータとなる.csvファイルを作成する。ハイライト("ultimate13000.html")、英辞郎テキスト("eijiro.txt")、スクリプト("read_wordlist.py")のあるフォルダで以下のコマンドを実行
python read_wordlist.py ultimate13000.html ultimate13000 eijiro.txt
ハイライトのファイル、出力タイトル、辞書のテキストは各自のファイルに合わせて読み替えていただきたい。
おっと、残念ながらANOVAは見つからなかったようだ。英辞郎で検索してみると、ANOVAは略語として登録されているのだが、テキストファイルに書き出したときに漏れてしまったのかもしれない。
この例以外にも、極限の英単語で示された意味が英辞郎から上手く見つからないことがあるが、数も少ないのでそのような場合は手動で直せばいいだろう。修正方法は今後考えるものとして、今回はこのまま進む。
PSS上の問題作成
PssEditorを起動し、ファイルメニューからインポートを選択
ダイアログボックスから先ほど生成したファイルを選択すると問題が作成される。左のペインで作成した問題をダブルクリックすると問題の内容をみることができる。
よし、成功!
PSSで問題集を使う
P-Study Systemを実行し、先ほど選択した問題集を選択する
これで「極限の英単語」から選んだ単語の暗記ができる!
まとめ
このような方法で「極限の英単語」でハイライトした単語を元に問題集を作成してPSSでトレーニングすることができる。これで最大21000語レベル(第4巻刊行時には24000語レベル)の問題が簡単に手に入る。すばらしい。
もう単語学習用教材がないとは言えなくなった。あとは覚えるだけだ。
制限事項等
現在の方法ではまれに空白のエントリーが作られることがある。おそらく回答が英語の問題で起きている不具合だと思われるが、現状では手動の修正が必要だ。またそれ以外にも英辞郎テキストに発音記号が含まれる場合はエラーが出ることがある。(8/26/2017 修正済み)
こういった問題のうちスクリプトに関するものは今後修正して、githubで公開していく予定。もし修正の提案などがある場合はこちらのGithubへお願いしたい。
最後になるが、この記事は筆者の環境で動作したという報告であり、他の環境で動作することを保証するものではない。また、この方法で起きたいかなる結果についても筆者は責任を負わない。