SVL12以上の単語を集めた英単語帳が出た
「英語上達完全マップを10ヶ月やってみた」のなりしか氏がKindleにて英語学習教材を出版された。しかも英単語関連で、タイトルが「極限の英単語」!
直接は触れていないが、12000語レベルを越えてということから、アルクのSVL12より上の単語を集めた単語帳のようだ。しかもなんとVol1からVol4の4巻構成(現在は3巻まで刊行済み)で、最大24000語レベルまで!
中身を見てみると英単語、発音、簡単な意味が並んでいるだけの簡素な作りで、かなり読み手を選ぶだろう。しかも単語は普通の教科書や単語帳、それどころか学習英和辞典なら載っていないかもしれないようなレベルの単語ばかりだ。
だが、いぜんのエントリーでレベルの高い英単語帳がないという不満を連ねていたこのブログ主にとっては、これだこれが欲しかったんだよ、という垂涎の教材!
まず、SVL12000以上の英単語が、出現頻度順*1に集められた教材が少ない。コーパスなら存在するが、日本語の意味がついてくる物はほとんどない。さらにそれが電子形式で手軽にキンドルで読める。喜ぶなという方が無理というもの。
さっそく12000-13000レベルから見てみたのだが、あるわあるわ、うろ覚えの単語に知らない単語。悲しいのはかなりの部分が見覚えがあること。一度覚えて忘れたのだろう。だが、英単語に限らず語学学習は忘れて覚えての繰り返しなので、こんなことで悲しんではいられない。覚え直せばいいのだ。ただ、そのためにキンドルをひらいて眺めて閉じてを繰り返すのはあまりに効率が悪い。
そこで、次のエントリーでは任意のKindle書籍上の英単語のハイライトから、英辞郎を使ってP-Study System用の問題集を作り出す方法を紹介したい
まとめ
以前のエントリーでも書いたとおり、日本では高難易度と言われる1万語レベルの英単語は、実際はネイティブにとっては小学校高学年レベルであり、実際に流通する英文を辞書を使わずに理解するには2-3万語レベルの語彙力が必要である。(筆者には未だにその語彙力はない)
にもかかわらず、これまで英単語学習教材は数千語以下のものがほとんどで、1万語以上の単語を網羅的に収録した物は皆無だった。
極限の英単語は12000語以上の単語にターゲットをしぼったもので、対象ユーザーは限られるが、その範囲の中では非常に期待できる。近いうちに実際に使って見た感想を述べたい。
次回はキンドルの英単語のハイライトから問題集を作成する方法をまとめる予定。
*1:書籍内で頻度順と述べられているわけではないが、書籍の構成や各項の単語を見る限り頻度順と思われる