以前KindleのハイライトからP-Study System用の英単語問題集を作成する方法とスクリプトを紹介したが、今回Anki版も作った。
最近はAnkiが流行り、なのか?
何年も自分は英単語学習にはP-Study Systemを使ってきたのだが、mobile端末と学習状況を同期する方法が無いのが不満だった。(サポート外だが、PC同士なら設定ファイルをクラウドに置くなどの方法で共有することは可能)
Ankiならばオンラインのデータベースを通して学習状況を複数デバイスで同期できるようなので、先日紹介した英単語問題集作成スクリプトもAnki版を作ってみた。
Anki版の英単語問題集作成スクリプト
Ankiにはタブ区切りのテキストファイルを読み込む機能があるので、P-Study System用スクリプトにちょっとした変更を加えることで対応可能だった。コードはgithubに公開してある。
まず、前回のエントリーにしたがってeijiroからテキストファイルを生成し、pythonが実行できる環境を用意しておく。またKindle上で覚えたい英単語をハイライトしエクスポートしておくものとする。
こちらから、gen_anki_list.pyをダウンロードし、eijiroから抜き出した辞書ファイルのあるフォルダで、
を実行すれば、単語と対応する意味が含まれたテキストファイルが作成される。
早速実行してみよう。
これで、Ultimate16000という名前のテキストファイルが生成される。
Ankiへのインポート
Ankiのアプリケーションは公式ページからダウンロードできる。今回はLinux版を使ったが、PC版でも同様のはずだ。インストールしておこう。
Anki - powerful, intelligent flashcards
あとはAnkiのアプリケーションから「ファイルを読み込む」を選択し、作られたファイル(今回はUltimate16000.txt)を選択し、「タブで区切ったフィールド」「1番目のフィールドは:Frontに割り当てる」「2番めのフィールドは:Backに割り当てる」が選択されている事を確認し、「読み込む」を押せば問題集が作成される。
問題集が登録された。
あとはいくらでも単語覚え放題だ。
まとめ
KindleのハイライトからAnkiがインポートできる形式の問題集を作成するスクリプトとその使い方を紹介した。
なお、上記の方法を試される方は、元の書籍および英辞郎の著作権を尊重してお使いください。特に、元のKindle書籍が英単語集である場合など、英単語のリスト自体に価値がある場合は、そこから作成した問題集にも元の書籍の著作権が及ぶと考えるのが自然です。したがって、そのような書籍から作成した問題集をAnkiのシェア機能で共有した場合、意図したものでなくとも著作権侵害になる可能性があると考えます。
ブログ主としては、作成した問題集は個人でのみ使用し、他者とはシェアしないことを強くお勧めします。また、このブログ主は上記の方法を利用して生じたいかなる損害に対しても責任を負いません。試される方は自己責任でお試しください。