uzusayuu’s diary

英検1級/TOEIC900点後の英語トレーニングなど

単語学習アップデート - KindleのハイライトからAnki用英単語問題集を作成する-Windows用exe版

GUI版のAnki用問題集作成ソフト

【2020年2月8日追記】: 最近のキンドルアプリケーションに対応していなかったのを修正しました。

昨年、KindleのハイライトからAnki用のテストデータを作るPythonスクリプトを書いてGithubにおいていたのだが、最近使ってくれている人がいる事を知った。

hosoda-english.hatenablog.com

なんとも随分な苦労をかけてしまったようで申し訳ない。 件のスクリプトは、自分のために短期間で書いたものなので、中身はかなりやっつけ仕事で、おそらく中がどうなっているのか調べるだけでも大変ではないかと思う。 実をいうと以前からもっと作りやすい形に書き直そうとは思っていたのだが、なかなか機会が見つからなかった。 せっかく使ってくれている人がいることもわかったので、もうちょっと使いやすいようにGUI版のツールを作ってみた。 ついでにWindows向けのバイナリーも生成したので、これでプログラミングに関心ない人も使えるのではないだろうか。

f:id:uzusayuu:20180827084154p:plain

以下このバイナリーファイルを実行する手順について簡単に説明する。

環境

このツールを実行するのに必要なものは以下の通り

英辞郎辞書データ

まず英辞郎の辞書データをエクスポートしたものが必要だ。方法はP-Study Systemの作者の方がまとめてくださっている。

d.hatena.ne.jp

詳しい方法は上記のブログを見ていただきたいが、手順としては、

  1. メニューから全文検索を選択
  2. 検索対象として3訳語、検索文字列として【、を選択。
  3. 詳細設定から、検索結果の出力先をファイルへ、出力形式をPDIC1行テキスト、を設定。レベルの設定はチェックしない
  4. 検索対象辞書としてEIJI-128.docのみ選択
  5. 検索実行

となる。

【8月27日追記】: 最近の英辞郎は辞書形式の変換に対応していないらしいので、このような方法で辞書データを書き出すことはできないかもしれない。 私の持っている第五版の英辞郎では書き出しできたが、より新しい班をお持ちの方、または、これから購入を考えている方は、辞書の書き出しや変換に対応しているか確認の後購入またはお使い願いたい。

覚えたい単語をハイライトしたファイル

まず、自分の覚えたい単語をキンドル上でハイライトする。 次に、PC上のキンドルで、ノート表示を選択し、その後エキスポートアイコンをクリックして保存。 f:id:uzusayuu:20170825001652p:plain

問題集作成ソフト

こちらから、vocab_gui.exeをダウンロードし、PC上に保存しておく。

VocabularyQuizGenerator/dist at master · moizumi99/VocabularyQuizGenerator · GitHub

保存場所はどこでも良いが、このソフトはログと設定ファイルをexeと同じファイルに書き出すので、専用のフォルダを作ったほうが良い。 インストールは必要なく、保存したフォルダで即実行される。

Anki

もしインストールしていない場合は、Ankiをダウンロードし、インストールしておく。

Anki - powerful, intelligent flashcards

問題集の作成

辞書ファイルのロード

先程ダウンロードしたexeファイルをダブルクリックすると、次のような画面が立ち上がる。 f:id:uzusayuu:20180827083154p:plain 最初に、英辞郎の辞書データを読み込むように促されるので、準備編で用意した辞書データを指定して読み込ませよう。 この手順は最初の一回目の起動のみで必要で、2回目以降は辞書ファイルを移動したりしない限りスキップされる。

ハイライトしたファイルの読み込み

次にFile->OpenKindleBookmarkで、単語ファイルを読み込む f:id:uzusayuu:20180827083557p:plain

すると自動的に単語に対応する意味が、英辞郎データから検索され表示される。 f:id:uzusayuu:20180827084154p:plain

編集

各セルはダブルクリックすると編集することができ、次のステップの出力では編集後の内容がファイルに書き出される。

f:id:uzusayuu:20180827084419p:plain

なお、編集後は、エンターキーを押すか、他のセルをクリックしてフォーカスを動かさないと、編集内容が確定しない。 また、単語の方を変更した場合は、CreateTest -> CreateAnkiTestで再検索をかけることができる。 この場合、単語の意味の方に行った編集はリセットされてしまうのでご注意願いたい。

出力

編集がおわったらFile -> Exportからテキストファイルとして出力できる。 f:id:uzusayuu:20180827084616p:plain

問題集のAnkiへの取り込み

Ankiのアプリケーションの「ファイルを読み込む」から、先程出力したファイルを選択。 設定は

  • 「タブで区切ったフィールド」
  • 「1番目のフィールドは:Frontに割り当てる」を選択
  • 「2番めのフィールドは:Backに割り当てる」を選択 あとは「読み込む」を押せば問題集が作成される。 f:id:uzusayuu:20171009073104p:plain

まとめ

このようにして、任意のキンドル電子書籍の英単語ハイライトからAnki用問題集を作成することができる。 なお、英辞郎、および、各キンドル電子書籍著作権にはくれぐれも配慮いただきたい。 特に、英単語集書籍から作成したAnki問題集は、他者とシェアされない事をお願いしたい。